2017年10月6日金曜日

『四国霊場記(住田実妙)』の「序」に「故恵信大行者の権輿記および真念法師の道指南の両本を校訂取捨して」とあるが、この「権輿記」について知りたい。(香川県立図書館)

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・『権輿記』というタイトルの資料は、確認できなかった。 ・次の当館所蔵資料(1)、(2)が参考になると思われる。 (1)四国辺路研究 第7号 喜代吉栄徳/著 海王舎 1995.8 p.1-17「Ⅰ『四国偏禮略縁起』嘉永四年亥再板」 嘉永4年、焼山寺発行のものが紹介されている。 この中に「同系等本、『四国霊場記』ニ就いて」という項目があり、 「権輿記」について考察した次のような記述あり。 「・・・以上序文の中で問題なのは、「恵信大行者の権輿記」であろう。  あとの真念さんの『道指南』は承知しているが、恵信大行者は初耳である。  その『権輿記』とはいつ頃のものであろうか。この『四国霊場記』の内容は、  たしかに道指南からの引用も見られるが、  ほとんどは『四国偏禮略縁起』と共通の事柄である。・・・」 「・・・そうすると「恵信大行者の権輿記」は 『四国偏禮略縁起』と同一のものを言っているようだ。・・・」 (2)ミュージアム調査研究報告 第6号 香川県立ミュージアム/編 香川県立ミュージアム 2015.3 p.5-23「香川県木食・六十部資料について~四国遍路に関連して(田井静明/著)」 「三 廻国聖と四国遍路」に「四国偏禮中祖恵信」の項あり。 「文政6年・恵信謹誌」の四国偏禮略縁記及び恵信の経歴が紹介されている。 またp.17で、上記(1)の資料について「・・・喜代吉は、焼山寺発行の『四国偏禮略縁記』に先行する同種の縁起を 『恵信大行者の権輿記』と推定している」とあり。 なお、p.26-32に「【史料翻刻3】四国偏禮略縁記(文政五年)」が収録されている。 回答プロセス: なお、「故恵信大行者の権輿記」はNDLデジタルコレクションの次のURLで確認できる。   http://ift.tt/2fWhJud 照会先:国立国会図書館 備考:タイトルが不明瞭な文献についての質問。その文献について考察した資料を紹介した事例。
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