2017年9月20日水曜日

イギリスなどで、「琉球人はサマリア人である」と云われた理由を知りたい。(沖縄県立図書館)

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<サマリア人について> ① 『世界大百科事典 11 サ-サン』(平凡社、2005) p356-357 「サマリア」の項目に「善きサマリア人の譬え」について、下記のとおり記述がある。 「強盗に遭ってけがをした男を祭司やレビ人は見てみぬふりをして通りすぎるが、サマリア人は傷の手当をして宿屋まで連れてゆき、 自分の費用で主人に世話を頼む―(新約聖書中のルカによる福音書10章25節から37節)」は、隣人とはだれかと律法学者に問われたキリストが語ったたとえ話である。 <漂着事件について> ② 『北谷町史 第1巻 通史編』(北谷町史編集委員会、北谷町教育委員会、2005.3) p355-372 「第六節 インディアン・オーク号の座礁」の項目で、p355 「一八四〇年(道光二〇)八月一四日(陰暦七月一七日)、北谷沖に一隻の異国船が漂着し座礁した。イギリスの輸送船インディアン・オーク号である。北谷間切の人々は乗員を救助し、食料を与え、小屋を建てて保護した。四六日間の滞在の後、彼らは琉球側が建造した船「琉球丸」に乗って北谷を去った。」の記述がある。 p364 「英国では事件の顛末について、一年後の一八四一年(道光二一)発行の『海事誌および海軍記』に掲載されたJ・J・B・ボーマンのレポートにより広く知られるようになった。…我が国の者たちが、災難のさなかにあって島人たちによって手厚く遇せられたことに話題を転じるのは嬉しいことである。あの自然の猛威から難破民が脱出するために、あらゆる可能な限りの救助の手が差し伸べられ、さらに難破民が故郷へ無事に戻ることができるときまで、食料を与えその後も保護してくれたのである!…自発的にあの善きサマリア人の如きことをやったのである。」の記述がある。 p365 「また、当時広東で発行されていた『チャイニーズ・レポジトリー』誌の記事でも「(インディアン・オーク号の)難破船員にとって幸いなことには、彼らは善きサマリア人の保護をえたのである。…」と紹介している。」の記述がある。 ③ 『異国船漂着物語』(松島 駿二郎 著、JTB、2002.4) p105-126 「第四章 インディアン・オーク号 沖縄県北谷町/一八四〇(天保一一)」の項目で、p112-113 回答資料①と同様に、『海事誌=マリタイム・レビュー』からの引用がある。 p121 「無事に帰国したインディアン・オーク号の報告はイギリス人を大いに感激させた。賞賛はとどまることろを知らず、どうやら当時の君主だったヴィクトリア女王の耳に届いたようだった。そして女王は、豪華な遠眼鏡を村にプレゼントしたという。また、北谷の救助の美談はイエスが説いた「善きサマリア人」に例えられて伝わった。『海事記』に「サマリア人のような行い」と書かれていたように、北谷の人たちはまさに極東のサマリア人であると、イギリス人の目には映った。」の記述がある。 参考資料: 1 世界大百科事典 11 サ-サン 平凡社 2005 R031/SE22/11 p356-357, 参考資料: 2 北谷町史 第1巻 通史編 北谷町史編集委員会∥編集 北谷町教育委員会 2005.3 K22/C36/1 p355-372, 参考資料: 3 異国船漂着物語 松島 駿二郎∥著 JTB 2002.4 K299/MA87 p105-126,
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