2017年9月21日木曜日

以下の資料を探している。 ・1989年には確実に家にあった子供向けの本(絵本)。 ・最後に依頼者自身が見たのは1996年(依頼者は当時14歳)。 ・自宅で読んだ(お兄さんかお姉さんが買ってもらったと思われる)。 ・挿絵がたくさん入っており、探検家の恰好をしたおじさん(30歳くらいで黒ひげをはやした日本人っぽい人)が動物を紹介する内容。 ・一例としては、「このイグアナは...だよ」といった感じで解説される。 ・絵だけ(絵が中心?)であった。 ・探検記という形で話が進む。 ・さまざまな動物の他、「ハチドリ」にも言及されていた。 ・タイトルやシリーズは記憶にないが、幼稚園などから毎月配られる雑誌(キンダーブック等)ではない。 ・舞台は、マダガスカル又はガラパゴス。最初読んだときはマダガスカルと思ったが、後に、イグアナの生息地を調べてガラパゴスであることが分かったため、本当にマダガスカルだか混乱している。 ・「固有種」といったフレーズがあった。 ・本の装丁は、子供向けの日本の歴史を説明した本くらいの厚さ(B5より大きく、A4以下)。 ・絵本ぽい装丁で、表紙も、中の紙も厚紙。 ・表紙のデザインは覚

【外部リンク】
事前に提示いただいた情報をすべて満たす資料は見当たりませんでした。 ただし、お探しになっている資料の条件(内容・体裁等)に近いと思われるものが見つかりましたので、この資料をご案内します。 ・松岡達英 作.ジャングル.岩崎書店, 1993.10【Y11-4957】 この図書(絵本)は、「自然の生きものたちの絵をかく」ことを仕事としている男性の挿絵作家(14-15ページ等にこの男性の絵が描かれていますが、年齢的には30歳台から40歳台程度の日本人に思われ、黒いチョビ髭を生やしています)が、「コスタリカのジャングルを、みんなに知ってもらいたい」という気持ちでつくったという設定であることが2ページ目に説明されています。 そしてこの作家は探検隊よろしく、自らジャングルを歩いて回る(11ページや26ページには探検家風の恰好をした姿が描かれています)探検記というスタイルで、コスタリカの地理、探検のための道具や食料、ジャングルの植物、鳥類、昆虫、魚類、爬虫類、両生類、哺乳類等について、絵とそれに一つ一つ付されたコメントにより約40ページにわたって描写・解説を行っています。 本書の31ページではイグアナに言及して、「グリーンイグアナは、大きくなると、尾までの長さが2メートルにもなる…」といった説明も行っており、12-13ページでは、ハチドリについても詳細な解説が付されています。それ以外にも多くの動物が扱われています。 本書の装丁は、縦はA4版よりやや小さい(B5版よりかなり大きい)ものの、横はA4版より若干大きい変則版で、表紙は厚紙のハードカバー版、各ページにもやや厚手の紙が使われています。本の中身に使われているのは全て挿絵で、写真は一切使われていません。 ただし、本書は、次の点に関しては、条件と食い違っております。 1.1993年に第1刷が出版されているため、「1989年には確実に家にあった」という条件は満たしません。 2.舞台はコスタリカのジャングルですので、ご記憶にあるマダガスカル又はガラパゴスという情報とは一致しません。 3.「固有種」といった表現は本書中には出てきません。ただし、例えば「熱帯のジャングルにすんでいる生物の種類は、わかっている種類よりも、まだわかっていない種類のほうがはるかに多い」(30ページ)とか、「ジャングルのたった一本の木から、1000種類ちかい新種の昆虫が発見されて…」(あとがき)といった種に関する記述は複数見い出せます。 (調査方法) 挙げられた条件から、まず1970年から1989年までに出版された児童書を調査対象としました。 さらに、ご照会事項から「マダガスカル」又は「ガラパゴス」をキーワードに設定し、当館の蔵書検索・申込システムNDL-OPAC(http://ift.tt/2xildvi 次に、念のため、検索対象期間を1970年から1996年までに出版されたものに拡大して同じキーワードで検索してみましたが、該当するものはヒットしませんでした。 次に、キーワードを変更し、お求めの資料が動植物を扱った図鑑的な資料であることに着目して、「図鑑」と「動植物」をキーワードとし、検索対象期間はそのまま1970年から1996年までに出版されたものとして、国際子ども図書館所蔵のものをNDL-OPAC及び国立国会図書館サーチにて検索したところ、次のものがヒットしました。 ・松岡達英 文・絵.日本のジャングル西表島.大日本図書, 1996.9【Y11-6012】 ・松岡達英 原案・絵 ; 鈴木良武 構成・文.アマゾン:巨大昆虫ネプチューンオオツノカブトと密林の動物たち.偕成社, 1994.3【Y11-5150】 ・フランク・グリーナウェイ 写真 ; バーバラ・テイラー 文 ; 武田正倫 訳.海べの生きもの.岩波書店, 1994.3【Y11-5106】 ・ジェイン・バートン, キム・テイラー 写真 ; テリーザ・グリーナウェイ 文 ; 小野展嗣 訳.湿地の生きもの.岩波書店, 1994.2【Y11-5082】 ・キム・テイラー 写真 ; テリーザ・グリーナウェイ 文 ; 小野展嗣 訳.樹上の生きもの.岩波書店, 1994.1【Y11-5033】 ・フランク・グリーナウェイ 写真 ; クリスィアン・グンジ 文 ; 上野俊一 訳.どうくつの生きもの.岩波書店, 1994.3【Y11-5107】 ・松岡達英 原案・絵 ; 鈴木良武 構成・文.ニューギニア:世界最大のチョウ・トリバネアゲハと熱帯雨林の動物たち.偕成社, 1994.3【Y11-5148】 ・はるなつあきふゆ.フレーベル館, 1994.3【Y11-5061】 ・フランク・グリーナウェイ 写真 ; バーバラ・テイラー 文 ; 佐藤正孝 訳.池の生きもの.岩波書店, 1993.10【Y11-4965】 ・フランク・グリーナウェイ 写真 ; バーバラ・テイラー 文 ; 武田正倫 訳.川の生きもの.岩波書店, 1993.12【Y11-5020】 ・松岡達英 作.ジャングル.岩崎書店, 1993.10【Y11-4957】 ・フランク・グリーナウェイ 写真 ; バーバラ・テイラー 文 ; 小野展嗣 訳.熱帯雨林の生きもの.岩波書店, 1993.11【Y11-4983】 ・学研の観察図鑑. 7 (大むかしの生物).学習研究社, 1985.4【Y11-2296】 ・小学館の学習百科図鑑. 44.小学館, 1985.6【Y13-61】 これらの資料を個別に確認したところ、前記のとおり、松岡達英作の「ジャングル」が、お求めの内容に近い絵本であるとの結果に至りました。 なお、同書の著者(文・挿絵の作成)である松岡達英氏の他の著作についてもNDL-OPACで検索(出版年:1970-96年・所蔵:国際子ども図書館・資料形態:図書)しましたが、ヒットした81件(すでに調査済みの資料や外国語で書かれた資料も含まれています)の中に、お求めの条件に該当する資料を新たに発見することはできませんでした。ご参考のため、これまでに紹介した資料以外で、同氏が探検記風に動植物を解説した主な資料を以下に列記しておきます。 ・松岡達英 原案・絵 ; 鈴木良武 構成・文.アフリカ:二本あしで立ちあがる珍獣ジェレヌクとサバンナの動物たち.偕成社, 1994.3【Y11-5151】 ・松岡達英 原案・絵 ; 鈴木良武 構成・文.マレーシア:空中を飛ぶトビトカゲとジャングルに生きる動物たち.偕成社, 1994.3【Y11-5147】 ・松岡達英 原案・絵 ; 鈴木良武 構成・文.メキシコ:大旅行をする二千万びきのオオカバマダラと砂漠や高原の動物たち.偕成社, 1994.3【Y11-5149】 ・松岡達英 文・絵.すばらしい世界の自然メキシコ.大日本図書, 1974【Y11-678】 ・松岡達英 文・絵.すばらしい世界の自然ニューギニア.大日本図書, 1974【Y11-647】 ・松岡達英 文・絵.すばらしい世界の自然オーストラリア.大日本図書, 1974【Y11-660】 ・松岡達英 文・絵.すばらしい世界の自然アラスカ.大日本図書, 1974【Y11-675】 ・松岡達英 文・絵.すばらしい世界の自然アマゾン.大日本図書, 1974【Y11-667】 ・田川日出夫 文 ; 松岡達英 絵.生物の消えた島.福音館書店, 1987.1【Y11-2938】 (インターネットへの最終アクセス:2016.8.20)
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