2017年9月29日金曜日

1946年12月21日に発生した「昭和南海地震」について、岐阜県内の被害の詳細や、当時の状況について知ることができる資料はないか。(岐阜県図書館)

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以下の資料を提供。 この地震については、「昭和南海地震」のほか「南海道地震」など、資料によって名称が異なるため、以下、原則としてそれぞれの資料に書かれているとおりに記載。また、資料によって、死者数などの数値も異なっている。 1.『岐阜県災害史』(岐阜新聞社、1998年)   p.102-105に「南海道地震」という項目で記載がある。うちp.103-104には「被害の規模」として、各県の被害状況をまとめた「南海大地震被害一覧表」(出典:『南海大震災誌』)、県内各地の被害状況(出典:「岐阜タイムス」12月22日)などが掲載されている。 2.『日本被害地震総覧 -2001 最新版』(宇佐美龍夫著、東京大学出版会、2003年) p.335-340に「南海地震」として記述がある(番号509)。うち、p.339に「被害一覧」が掲載されており、死者、負傷者、住家の全壊・半壊、非住家の全壊・半壊、工場他の全壊・半壊、焼失家屋、田畑流浸水の数値が書かれている(出典:「内務省警保局公安第一課による」とあり)。 3.『南海大震災誌』(高知県、1949年)  p.224-227に「一、南海大地震被害一覧表(昭和二十一年十二月二十一日) 内務省警保局公安第一課」として、府県別の被害状況が掲載されている。上記の資料1の出典とされる図書で、資料2とも数値が一致する。 4.『岐阜県災異誌』(岐阜地方気象台、1965年)   年表形式の資料。p.61に「南海道地震」として、マグニチュード、岐阜の震度などのほか、被害状況(死者、負傷、家屋全壊、家屋半壊、家屋焼失、住家被害総坪数)が記載されている(出典:『気象要覧』)。資料1~3とは数値が異なる。 5.『創立百年史』(岐阜地方気象台、1981年)   p.140-141に南海道地震の発震時、震源、規模、岐阜の震度、県下の被害表が掲載されている。被害表の数値(死者、負傷者、家屋全壊、家屋半壊)は資料4と同じ。 6.新聞記事「写真は語る 目で見る岐阜の災害史 戦後編⑥ 南海地震①1946年」(岐阜新聞 2003(平成15)年9月9日 p.23)   死者数等被害状況について、『県災異誌』と『南海大震災誌』、当時の22日付「岐阜タイムス」の記事を比較。 7.『昭和21年12月21日南海道大地震調査概報』(中央気象台, 1947年)   国立国会図書館デジタル化資料(図書館送信限定資料)。   p.62に「岐阜縣被害表(県警察部公安課調)」が掲載されており、県内各地の死者数等が書かれている。上記資料1に書かれている県内の被害状況と数が異なる。    これらのほか、当時の状況については、1946年12月22日以降の新聞を閲覧可能。岐阜県図書館で所蔵しているものは以下のとおり。  岐阜版全紙面:岐阜新聞(当時は「岐阜タイムス」、マイクロフィルム)、朝日新聞(マイクロフィルム)  本社版:中日新聞(当時は「中部日本新聞」、縮刷版)、読売新聞(DVD-ROM)
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