2017年9月29日金曜日

幕府や諸藩の家譜集の成立過程について研究した論文を探したい。幕府の「寛政重修諸家譜」や、各藩で最初に編纂された家譜がなぜ必要となったのかを調べている。(岐阜県図書館)

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1 系図に関する文献の目録として、以下の資料を紹介。  『系図文献資料総覧』増補改訂 丸山浩一編 緑蔭書房発行 1992年刊   系図の基本史料、参考文献、関連文献、単行本・雑誌記事などに分類して収録。戦後発表された雑誌記事の一覧を、次の部分に掲載。  ・「第五部 単行本・雑誌記事 二 雑誌記事」(p678-714)   (1979年10月までに発行された雑誌掲載分)  ・「第八部 諸家別姓氏・家史・系譜 二 雑誌記事」(p774-842)   (1989年12月までに発行された雑誌掲載分)   論文の内容によって、「氏姓」「家臣団」「苗字一般」「系図一般」「地域の氏姓・系譜」などに区分。   例えば第八部の「系図一般」(p782-783)の項には論題名「江戸幕府の家譜編纂について」の雑誌記事等が掲載されている。 2 主に系譜に関する記事が掲載されている雑誌として、以下(復刻版)を紹介。  『系譜と傳記』1,2『國史と系譜』3 系譜学会編 近藤出版社復刻 1988年刊   …『系譜と傳記』は、『姓氏家系辞書』、『姓氏家系大辞典』(全3巻)を編纂した太田亮氏が編集した雑誌。    大正10年に創刊、途中で誌名を『國史と系譜』に改題して昭和3年まで発行。    各巻の巻頭に総目次があり、論題等を確認できる。 3 NDL-OPAC等での検索を案内  「家譜集」のほか、「家譜」「系図」「系譜」をキーワードとして検索(検索結果は2017年5月時点のもの)  ・NDL-OPACで論題名「家譜」で検索   → 「『寛政重修諸家譜』の呈譜と幕府の編纂姿勢」など109件該当  ・NDL-OPACで論題名「系図」、記事分類・種別「歴史・地理」として検索   → 「『寛永諸家系図伝』編纂における「延引」について」など47件該当 4 論文ではないが、参考として以下の資料を紹介。  ・『日本史大事典』(平凡社,1993年)「系図」の項(第2巻p1194-1198)、『国史大辞典』(吉川弘文館,1985年)「寛政重修諸家譜」の項(第3巻p859-860)などに、成立の経緯等がごく簡単に記されている。  ・『系図研究の基礎知識』全4巻 近藤安太郎著 近藤出版社発行   第3巻:近世・近代(1989年刊)、第4巻:総括(1990年刊)   本書は、国立国会図書館リサーチ・ナビ調べ方案内「日本の系図(系譜)集」に、「調べる際に参考になる文献」として紹介されている。 回答プロセス:1 国立国会図書館「リサーチ・ナビ」を「寛政重修諸家譜」で検索。「江戸時代の幕臣を調べるには」「日本の系図(系譜)集」が該当。「系図」「系譜」のキーワードを得る。 2 一般件名を「系譜」として所蔵資料を調査。『系図文献資料総覧』が該当。 3 リサーチ・ナビの「日本の系図(系譜)集」の「調べる際に参考になる文献」欄を参照。   『系図研究の基礎知識』が紹介されている。  4 『国史大辞典』『日本史大事典』の「系図」の項を参照。系図成立の経緯が簡略に記されている。   『日本史大事典』の「系図」の項には、太田亮が雑誌「系譜と伝記」「国史と系譜」を編集したことが記されていたため、所蔵している復刻版を紹介。 事前調査事項:NDLサーチにて「藩 家譜集」で検索。 NDL OPACにて雑誌記事を、論題名「家譜集」、記事分類・種別「歴史・地理-日本史-安土桃山・江戸時代」で検索。
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